先だって、ごく私的なお話をさせていただくことをお許しください。

「令和」という元号が少しずつ馴染んできた令和二年の始まりは、私にとって大きなターニングポイントでした。

私の母は末期のガンに侵されていることが発覚し、時を同じくして父も脳梗塞に倒れ、ことばではよく知っていた「介護」という問題と真正面から向き合うこととなりました。

その過程で強く思ったのは、介護をする立場のものも、介護をうけるものも、どうしてもっと心安らかに安全に福祉を行えないのだろうということでした。

そんなある日、私は疲れを癒すため、公衆浴場にいました。脱衣所にはたくさんロッカーがあり、時間帯なのか、その多くは空いており扉が開いているものもありました。私が着替えていると、お年寄りの方が、開いているロッカーの扉に頭を強くぶつけ、救急車で搬送されてしまったのです。

高齢で腰が曲がった方は、視線が低く、何気ないものにぶつかり転倒してしまうことが多いそうです。

私たちにとっては、何の問題もなく使っているものでも、高齢者には危険なものだったり、障碍者にはひどく使い勝手が悪いものだったりします。

そういう私たちの日常に埋もれた危険性や不便さを知るたびに、「ちょっとしたアイディアやシンプルな方法で解決できるのに」という思いが湧き、気が付けば具体的な製品ができあがっていました。

たとえば、私たちのロッカーのように。

私は、介護にかかわる人たち、お年寄り、障碍を抱える人たち、その人たち全てに向けて、安心と安全を提供できますように、

この会社を創業いたしました。

まだまだこれからではありますが、みなさまの声を聴きながら、開発・改善の努力をしてまいります。

HPのお問い合わせは、

介護にたずさわる皆さん、介護されている皆さん、どんな小さなことでも構いません。

(今現在介護で困っていること、介護用品でこうしてもらいたいということ、こういうものがあったら楽なのにという道具)

どんな事でも形にしようと思います。

どんな意見でもご連絡ください。



代表取締役  齋藤 洋隆